いつも萬春堂をご利用いただき、有難う御座います。
皆さん、実は、、、
なんと!奈良が饅頭の発祥の地であることをご存じでしたか?
私は和菓子屋に勤めていながら、饅頭の起源のことなんて考えたことなかったです。。泣
さらに驚きの連続!!実は“饅頭の神様”もいらっしゃったんです!
先日、饅頭の起源についてお話を聞く機会をいただきましたので、
皆様にもお伝えしていきます。(だいぶ急かして書きます)
時は、中国王朝“元”(1271年から1361年)の時代。
寧波(にんぽー)という都市に一人の位の高~いお坊さんがいました。
名は、林 浄因命(りんじょういんのみこと)
林浄因は、日本に渡り、奈良市にある林小路(後の林神社・漢國神社)という場所に住み始めます。
元には「菜饅頭」(肉等が入った饅頭)と呼ばれる食べ物が存在し、
林浄因はこれを日本僧たちにふるまうつもりでいました。
ですが、ここで宗教の違いに直面します。
不殺生戒の厳しい仏教徒である日本の僧には肉の入った饅頭を食べさせることができなかったのです。
その為、お肉の代わりとして小豆を炊いて作ったあんこのようなものを包み、僧にふるまったとされています。
この歴史が、饅頭の祖とされ、林浄因が“饅頭の神様”と呼ばれる由来となりました。
(画像は修二会椿)
他にも、現在でもお祝い事で親しまれている紅白饅頭をふるまったのも林浄因が起源とされています。
なんでも自身の結婚式の際に作ったんだとか。
すごいですよね~、紅色は中国でも縁起の良い色とされていたので、
そこからなのかな?とか妄想が膨らみます。
こうして、日本国内で饅頭が広がっていき、各地域柄に合わせた様々な和菓子が誕生していくことになります現在では、日本食の文化には欠かせない食べ物へとなっていますよね。 つづく、、、
今回は、端折って書きましたが、興味が湧いた方は是非、奈良にある林神社に遊びに行ってはいかがでしょうか。その際は萬春堂のお菓子も覗いてみてください!
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